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現在、BS1でサッカーを見ずにBS2でワールドビューネ(ベルリン・フィル)を聴きながら書いてます。
この指揮者ご本人が振る日本フィル定期を聴いてきたばかり(於:サントリーホール)。いやぁ、親父さすが! でした。
エスプリの利いたジョーク!(バーバーの弦楽のためのアダージオの前にモーツァルトの生誕と日本フィル50周年を祝ってモーツァルトの曲を演奏してしまった)。ショスタコーヴィチ年でもあり、この日メインの第5番も演奏したから、という意味なんじゃないの、と。

演奏は、久しぶりに日本フィルらしい弦楽器の音色と、やはり管楽器も上手いですね。きちんとした鳴らしのできる演奏で、さすがに音色を操る職人・ヤルヴィの味わい。バーバーはもちろん、鎮魂風ではなかったけれども、これだけ聴かせてくれれば良い。じわっときました。

ショスタコは第三第四楽章が良かったなぁ。とくにテンポと伝えようとしてきた音楽が。

で、何故「親父ヤルヴィ」かというと「息子ヤルヴィ」が水木と東京フィル定期に客演したため。こちらはダーヴィド・ゲリンガスが弾く、電子チェロによるツゥール作曲のチェロ協奏曲がウリで、取材の結果などは本誌第13号(8月28日発売)に載りますのでお楽しみに。
 クリスチャン・ヤルヴィは初めて聴いたけど、好青年だ。
息子はまだ親父を超えられない、、、but 息子大好き親父殿は息子の演奏会に嬉々として現れておられました(爆)。
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もうじき7月1日になることだし、fc2に引っ越してきました。
知人の運営しているサイトに依拠して半年。ここ、使いやすいですね…ということで慣れもあって。

編集部のある六本木ヒルズ近辺(<中じゃないよ)のこと。
個人の仕事場は実は新宿歌舞伎町。
夜な夜なコンサートホール近辺をうろうろ。
昼は昼で若くてカワイイ(?)アーティスト追っかけてうろうろ。
深夜は怪しいウェッブ作業に身をやつし、、、
…って個人には興味を持っていただくほどのもんじゃありませんが
記録として残しておくことも意味があるかも、という話題や
気づいたことを時々つづっていく予定です。
お知らせなんかもあるかも。
お目汚し&暇つぶしいただければ幸いです(_ _)
なお、こんなものでも著作権は書き手が主張いたしますのでよろしく。

雨♪(<これ、サインです)
雑音楽音雨音PAUSE というBLOGを半年くらいやっています。
最近、更新が滞りがちですが、演奏会に行く頻度やいろいろな方にお会いする頻度は以前に増して、、なのですが。
少し悪戯心を起こして、こちらにも本家+@のページを作ってみました。とりあえず、しばらくやってみるつもりです。

・・・で、元文のままとは限りません(笑)

とても久しぶりに都響の演奏会に行きました(6月27日・東京文化)。
東京文化会館は、なかなか腰が重い場所(弊社はサントリーが超近いし、[雨]自身の仕事場からはトッパンとオペラシティがとても近い)ではあるのですが、入ってしまうと、やっぱり好きな会場、ここは。
音響も良いし音場も良いし、ホールの景観(中、ですよ)も最高。
1階席でゆったりと「あぁ上手いなぁ」と思いながら演奏を聴くのは幸せです。

特に弦楽器とオーボエとらっぱは上手かった。
オーケストラの演奏会で個人技を褒める必要は感じませんが
終曲、ストラヴィンスキーの「プルチネッラ」はその響きの作り方などとても好みで、気持ちが良かった。本間さん(Ob)の表現や、コンサートマスター・山本友重さんもぶらぼ。
セカンドがよく鳴っていて非常に気持ちが良い。遠藤・双紙の両首席がめちゃ上手なので、中が鳴っているのは響きの上で嬉しいです。
チェロも良いじゃん。…と、つい弦楽器に耳が。
そういえば最近、都響ってチェロ中なんですね、ヴィオラ外。ヴィオラも抜群の技術でしたがこの日の首席は鈴木学さんでなく中山さん。
弦のアンサンブルがこのくらい充実していると、小さな編成でも非常に濃密な音がする。こういう曲は手中にできていくのではないかと思いました。

ジョアン・ファレッタという人の指揮は初めて見ましたが、女性らしい指揮をする女性指揮者というのを見たのは実は初めてです(<主観?)。シモーネ・ヤングやマリン・オルソップや、アヌ・タリや西本智実はどちらかというと男っぽい(それぞれ意味は違いますけれども)棒を振るように思うので。しなやかで華奢ともいえるのに、要所を決めていくスピード感は体が柔らかいのかな? 表現力という意味でも十分で、音楽そのものは非常に緻密に思います。頭の中に鳴っている音楽がよく伝わってきました。

とまれ、満足度は高かったので、気分よく過門家(?だっけ?)へ寄って中華食って帰った夜でした。
時々とても面白い企画を仕掛けては音楽ファンを楽しませてくれるすみだトリフォニーホール。今年は6月末に「トリフォニーからの風」と題して、チェロの実力派3人によるコンサートを企画した。

前半をリサイタル、後半をオーケストラとの協奏曲。という、演奏家にとってはとても贅沢な、その演奏家を聴きたい聴衆にとっても贅沢で、実はかなり珍しい企画。なぜならその半分のためだけにオーケストラを雇いホールを借りるなんて。それらがセットで揃っているこのホールならではの催しなのかもしれない。

一番目に登場したヘンリク・トムセンはデンマークの国立のオーケストラでソロ首席を務める。明るく安定した演奏で、音楽においてニールセン以外にあまり具体的なイメージの沸きにくいデンマークという国の才能を見せ付けられる。
二番目に登場したのはダニエル=ミュラー・ショット。ともかく女性陣なら皆、イイ男…って言いたくなるようなナイスガイ。チラシの写真よりもずっと好青年で、逢った印象は善人だった。演奏は力強くオーラもきっぱりあって、オーケストラもずいずいと引き込んでいく。若い演奏家の多い新日本フィルがノリノリで共演していたのが印象的。これから人気が出るだろう。
三番目に登場はオフェリー・ガイヤールという女流で、才媛という印象。スラリとした外見はやはりチラシより数段美人で…(以下略)。安定した演奏と、バロック・モダンのアプローチに興味のあるという多彩さ、それに新曲も興味深い。彼女だけは12月に王子ホールでリサイタルが決まっており、前半をバロックチェロ&ボウを使ってのバッハの無伴奏などの演奏、後半はモダンでブリテンとカサドを演奏する。

この記事も本誌13号掲載なので、ぜひお読みください。
2006.06.10 特別な才能
…禁断の、さかのぼり書きです(汗)。

ヒラリー・ハーンという女流がいる。
ヴァイオリニストで、CDでバッハを聴いて「すっげ!」と思っていたが、最初に生演奏を聴いたのはフランクフルトのアルテオパーで、放送響とともに。彼女に捧げられたという新曲を、非常な集中力と音楽性(と私は思った)で弾ききり、驚いた。名はすでに著名だったが、まだ20歳を少しばかり過ぎたところで、天才少女と呼ばれていたと思う。
…ここのところ毎年の来日。今回は諏訪内晶子さん急病の代役として、ヤルヴィ息子・兄のベートーヴェン・ツィクルスin横浜の協奏曲のため急遽アジア方面へ行く前に5月に数日立ち寄り。彼女自身のツアーはこの6月だった。
初めて垣間見た彼女は本当に妖精のようにかわいらしくて、神経質そうに見えた印象とは異なり、個性豊かで知的でフレンドリーな女性。ただ、時間軸が、普通の人と少し、ズレてるような感じ(笑)。
インタビューとかはあまり得意でないと言ったが、話し始めれば豊富な語彙と好奇心旺盛な話題で会話を展開していく。

6月7日満席のトッパンホール。出だしの一音から鳴り響くストラディヴァリは、ホールに充満した。時代性をあまり感じさせないモーツァルトには若干違和感はあったが、イザイやエネスクは秀逸で、そのヴァイオリンの素晴らしい音色は、逸材といえるもの。
あらゆる体の筋肉や神経が、音楽を奏でるために働く稀有な体躯。
「やっと天才少女とか、年齢の割りに素晴らしく弾くといわれなくなって嬉しい」と語る彼女は26歳。本誌8月末発売号にインタビュー載ります(writtne by Masako YAMAGUCHI)のでお楽しみに。
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