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2006.10.02
ハーゲン弦楽四重奏団
弦楽四重奏は客が入らない、といわれている。地味、難しい、高尚…なんていわれるが、たった4本の楽器でオーケストラ並みの完成度の楽曲が聴ける。それにレパートリーに素晴らしい曲が多いから、それ聴くだけで楽しい--と私なんぞは思っている。
ヘタなのを聴くと辛いが、良いものを聴けば良い、、、って当たり前ですが。素晴らしいのを聴くと本当にゾクゾクものである。
・・・
ということで。
10月1日(日)15時。ちょうど降り始めた雨の中、トッパンホールへ。
オーストリアの雄・ハーゲン弦楽四重奏団、東京の最終公演。この前に9月25日(月)と28日(木)に浜離宮Hであり、
残念ながら行けなかった。今回のツアーはテーマがモーツァルトで
だが凸版は独自でショスタコーヴィチなど聴ける(*^_^*)。
「何故か凸版さんに来る日はいつも雨なんですよぉ」と
ずるずる濡れた荷物を引きずり会場へぎりぎりに駆け込んだのを謝りながら担当者に言うと、「そういえばそうかも」と笑われました。
満席の会場、、、本当に、ほぼ満席。先年行なわれたトッパン-ベートーヴェン・ツィクルスで人気も高まり、固定ファンも多いのであろう。
浜離宮の2回もかなりの売れ行きだったというから、喜ばしいことだ。
・・・
曲目は
変更のあった1曲目が(ハイドン・プロシア王第4番の予定だった)
同じくハイドンの第74番「騎士」になって嬉しい。
2曲目はショスタコーヴィチの第3番で、もっと嬉しい。
3曲目はドヴォルジャーク。第13番で、アンコールがプロシア王だった。
ヴィオラのヴェロニカ復帰で、またイリス(1stのルーカスの奥さん。室内楽のキャリアは素晴らしく、産休のヴェロニカに代わり代役として前回、日本公演に参加した)とは違った味わい。音が太いというか
低い方がまるでチェロのような音色がする。よく聴かないと溶け合って
響くのでまるでわからない。ルーカスの1stは艶を増したような気すらして、それはもしかすると曲目の所為なのかもしれないが。
ショスタコーヴィチの集中力と音色、構造感はゾクゾクするほど素敵だった。
チェロのクレメンスはまた力量を増したような気もするし、ともかく超絶に上手い。2ndのシュミットの音色とアンサンブルも素晴らしいし、何より4人のかもし出す雰囲気が他のそこらへんのカルテットとは1味も2味も違うと、、、私は思うけどね。
中堅どころ…というかこの世代のカルテットで世界的な人たちは多くない。ザルツブルク、という色を尚濃く持っているように思わせながらも、モーツァルトの時代の演奏法や古楽的な演奏解釈も随時に取り入れながらの音づくりは、非常に興味深い。
良い演奏会が聴けて幸いな日曜日であった。
ヴェロニカ&シュミットのインタビューは11月28日発売予定の
サラサーテ第14号巻頭に掲載予定。私が書きます。お楽しみに!
ヘタなのを聴くと辛いが、良いものを聴けば良い、、、って当たり前ですが。素晴らしいのを聴くと本当にゾクゾクものである。
・・・
ということで。
10月1日(日)15時。ちょうど降り始めた雨の中、トッパンホールへ。
オーストリアの雄・ハーゲン弦楽四重奏団、東京の最終公演。この前に9月25日(月)と28日(木)に浜離宮Hであり、
残念ながら行けなかった。今回のツアーはテーマがモーツァルトで
だが凸版は独自でショスタコーヴィチなど聴ける(*^_^*)。
「何故か凸版さんに来る日はいつも雨なんですよぉ」と
ずるずる濡れた荷物を引きずり会場へぎりぎりに駆け込んだのを謝りながら担当者に言うと、「そういえばそうかも」と笑われました。
満席の会場、、、本当に、ほぼ満席。先年行なわれたトッパン-ベートーヴェン・ツィクルスで人気も高まり、固定ファンも多いのであろう。
浜離宮の2回もかなりの売れ行きだったというから、喜ばしいことだ。
・・・
曲目は
変更のあった1曲目が(ハイドン・プロシア王第4番の予定だった)
同じくハイドンの第74番「騎士」になって嬉しい。
2曲目はショスタコーヴィチの第3番で、もっと嬉しい。
3曲目はドヴォルジャーク。第13番で、アンコールがプロシア王だった。
ヴィオラのヴェロニカ復帰で、またイリス(1stのルーカスの奥さん。室内楽のキャリアは素晴らしく、産休のヴェロニカに代わり代役として前回、日本公演に参加した)とは違った味わい。音が太いというか
低い方がまるでチェロのような音色がする。よく聴かないと溶け合って
響くのでまるでわからない。ルーカスの1stは艶を増したような気すらして、それはもしかすると曲目の所為なのかもしれないが。
ショスタコーヴィチの集中力と音色、構造感はゾクゾクするほど素敵だった。
チェロのクレメンスはまた力量を増したような気もするし、ともかく超絶に上手い。2ndのシュミットの音色とアンサンブルも素晴らしいし、何より4人のかもし出す雰囲気が他のそこらへんのカルテットとは1味も2味も違うと、、、私は思うけどね。
中堅どころ…というかこの世代のカルテットで世界的な人たちは多くない。ザルツブルク、という色を尚濃く持っているように思わせながらも、モーツァルトの時代の演奏法や古楽的な演奏解釈も随時に取り入れながらの音づくりは、非常に興味深い。
良い演奏会が聴けて幸いな日曜日であった。
ヴェロニカ&シュミットのインタビューは11月28日発売予定の
サラサーテ第14号巻頭に掲載予定。私が書きます。お楽しみに!
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