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2008.05.29
Vaスペース
毎年のことだが、続けること発信することの実績というのは素晴らしい、と思う。ヴィオリストたちの意識の高さと、そうやって人々が次の世代に伝えていくこと、を実感として聴くことができるのは感動ものだ。
体調もあまりよくないことと、新雑誌(<クラシックには関係ありまへん)の準備等で慌しく、マスタークラスと無伴奏連続コンサートに行けなかったのは相当に残念。レッスン風景というのは何よりもの勉強になるのだし、受講生の中から新たなる光を発見したり成長の様子を聴けるのはファンの楽しみというものだろう。
そういった意味でも初日の冒頭、8人のヴィオリストによるジェイコブの組曲は素晴らしかった。
菅沼準二/安藤裕子/大島 亮/小峰航一/阪本奈津子/篠崎友美/瀧本麻衣子/原 裕子/
5月27日(火)19時 紀尾井ホール 第一夜「ヴィオラの妙なる響き」
1.ジェイコブ:8本のヴィオラのための組曲
2.リゲティ:無伴奏ヴィオラソナタ
ヴィオラ/アントワン・タメスティ
3.ノックス:「ヨナとくじら」
ヴィオラ/ガース・ノックス、テューバ/橋本晋哉
4.ブラームス:ヴィオラソナタ 第1番
ヴィオラ/店村眞積、ピアノ/野平一郎
5.ブラームス:ヴィオラ三重奏曲 イ短調
ヴィオラ/今井信子、チェロ/アントニオ・メネセス、ピアノ/野平一郎
5月28日(水)19時 紀尾井ホール 第ニ夜「ヴィオラ協奏曲の饗宴」
1.エルガー:セレナード ホ短調 op. 20
指揮/高関 健、管弦楽/桐朋学園オーケストラ(以下も同様)
2.ヴィヴァルディ:ヴィオラ・ダモーレ協奏曲 ニ短調 RV.393
ヴィオラ・ダモーレ/ガース・ノックス
3.ウェーバー:アンダンテとハンガリア風ロンド ハ短調 op.35
ヴィオラ/アントワン・タメスティ
4.ヴォーン=ウィリアムズ:ヴィオラとオーケストラのための組曲から
ヴィオラ/鈴木康浩
5.モーツァルト:協奏交響曲 変ホ長調 K.364
ヴァイオリン/山田晃子、ヴィオラ/今井信子
印象については、「音楽現代」9月号の原稿で、ということにして、此処には書かない(笑)。
タメスティやノックスと再会を喜び、2人に少し時間をいただいてインタビューができた。テューバ橋本氏も才能ある逸材。ノックスのアンサンブル・アンタルコンテンポランの同僚の弟子で、2年ほど前帰国して活躍中。この曲の日本での普及に腐心もしているということだった。
体調もあまりよくないことと、新雑誌(<クラシックには関係ありまへん)の準備等で慌しく、マスタークラスと無伴奏連続コンサートに行けなかったのは相当に残念。レッスン風景というのは何よりもの勉強になるのだし、受講生の中から新たなる光を発見したり成長の様子を聴けるのはファンの楽しみというものだろう。
そういった意味でも初日の冒頭、8人のヴィオリストによるジェイコブの組曲は素晴らしかった。
菅沼準二/安藤裕子/大島 亮/小峰航一/阪本奈津子/篠崎友美/瀧本麻衣子/原 裕子/
5月27日(火)19時 紀尾井ホール 第一夜「ヴィオラの妙なる響き」
1.ジェイコブ:8本のヴィオラのための組曲
2.リゲティ:無伴奏ヴィオラソナタ
ヴィオラ/アントワン・タメスティ
3.ノックス:「ヨナとくじら」
ヴィオラ/ガース・ノックス、テューバ/橋本晋哉
4.ブラームス:ヴィオラソナタ 第1番
ヴィオラ/店村眞積、ピアノ/野平一郎
5.ブラームス:ヴィオラ三重奏曲 イ短調
ヴィオラ/今井信子、チェロ/アントニオ・メネセス、ピアノ/野平一郎
5月28日(水)19時 紀尾井ホール 第ニ夜「ヴィオラ協奏曲の饗宴」
1.エルガー:セレナード ホ短調 op. 20
指揮/高関 健、管弦楽/桐朋学園オーケストラ(以下も同様)
2.ヴィヴァルディ:ヴィオラ・ダモーレ協奏曲 ニ短調 RV.393
ヴィオラ・ダモーレ/ガース・ノックス
3.ウェーバー:アンダンテとハンガリア風ロンド ハ短調 op.35
ヴィオラ/アントワン・タメスティ
4.ヴォーン=ウィリアムズ:ヴィオラとオーケストラのための組曲から
ヴィオラ/鈴木康浩
5.モーツァルト:協奏交響曲 変ホ長調 K.364
ヴァイオリン/山田晃子、ヴィオラ/今井信子
印象については、「音楽現代」9月号の原稿で、ということにして、此処には書かない(笑)。
タメスティやノックスと再会を喜び、2人に少し時間をいただいてインタビューができた。テューバ橋本氏も才能ある逸材。ノックスのアンサンブル・アンタルコンテンポランの同僚の弟子で、2年ほど前帰国して活躍中。この曲の日本での普及に腐心もしているということだった。
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2008.05.07
ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン
今年はたいして仕事は入ってないはずだったのだが、つい5日とも付き合ってしまった。もはやこれは性分とでもいえるんだろう。諦めてくれ(>私)
資料は膨大だし、仕事で書くこともあるので、ここにはしろーとみたいな感想でも書いておこう。
概要
タイトル「ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン~熱狂の日」
テーマ「シューベルトと仲間たち」
期間 2008年5月2日~6日(プレイベントや、丸の内界隈では4月から実施)
場所 東京国際フォーラム(および千代田区、丸の内・東京駅界隈)
・・・
○シューベルトは地味だ。だがシンプルで美しいだけに難しい。演奏する方も真剣で誠実、聴く方もそれなりに覚悟があった感じがしたのは錯覚?
○ピアニストの指揮、という感じではまったくないベテラン、ツァハリス。ローザンヌを率いて素晴らしい指揮ぶり。最終公演での「ドイツ舞曲」ピアノ版とウェーベルンによる管弦楽版の比較演奏はオオウケ
○5月4日(日祝)夜、22時からの公演。六つのホールのどれもが“注目すべき聴きたい公演”。同時にスタートしないでよぉ(;_;) と泣く私。結局、唯一この時だけのソナタだった佐藤俊介&卓史コンビのデュオを聴きにいって秀逸な演奏だったが、Cホールの大進playsメンデルスゾーンも名演だったそうで、悔しい。同時のほかは、シュトロッセのソナタ(これも唯一。これ以外はすべて連弾)、ヴァシリエヴァのソナタ(チェロ)これも、ほかにソナタは無い(トリオとかばかりだった)。
○そのヴァシリエヴァの実力派ぶりに感激。音が素晴らしいし技術も抜群だぁ
○ホールスタッフの対応の不具合が目立ち、かなりあちこちでクレームが出ていた模様。一つ一つは細かいことだが、昨年までは無かったことだけに、「どうして?」の声。K社は一所懸命クレームを吸い上げてくれていた
○合唱はどれも素晴らしく、これこそシューベルトの醍醐味だなぁと思う。ミサは第4,5,6と制覇。あとは「スタバト・マーテル」も抜群だ。…やっぱりコルボは素晴らしい。が、ダニエル・ロイスも凄く良かった
○ポワトゥ=シャラント管ってこんなに上手かったでしたっけ? な「レンダリング」これは、シューベルトの残したスケッチにベリオが現代音楽の部分を加えてオマージュとして仕上げたもの。名曲! あとの有名な歌曲の数々「グレートヒェン」とか「ます」とか。ブリテンとかウェーベルンとかの名前が並んでいたので期待したら、普通のオーケストラ編曲でがっかり(?)…無知ですみません
○「ます」。歌曲と五重奏の両方を聴いた。「ます」だけで3組演奏したが、ドマルケットの組も聴きたかったなぁ。だがトリオ・ショーソン+池松+井上典子の「ます」もたいへんよかった
○やはり弦楽四重奏が好きなのだなぁ、と改めて自覚。ミケランジェロの「死と乙女」は戦慄したし、イザイの「ロザムンデ」は名人芸の域である
・・とりあえず、このようなところで。
資料は膨大だし、仕事で書くこともあるので、ここにはしろーとみたいな感想でも書いておこう。
概要
タイトル「ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン~熱狂の日」
テーマ「シューベルトと仲間たち」
期間 2008年5月2日~6日(プレイベントや、丸の内界隈では4月から実施)
場所 東京国際フォーラム(および千代田区、丸の内・東京駅界隈)
・・・
○シューベルトは地味だ。だがシンプルで美しいだけに難しい。演奏する方も真剣で誠実、聴く方もそれなりに覚悟があった感じがしたのは錯覚?
○ピアニストの指揮、という感じではまったくないベテラン、ツァハリス。ローザンヌを率いて素晴らしい指揮ぶり。最終公演での「ドイツ舞曲」ピアノ版とウェーベルンによる管弦楽版の比較演奏はオオウケ
○5月4日(日祝)夜、22時からの公演。六つのホールのどれもが“注目すべき聴きたい公演”。同時にスタートしないでよぉ(;_;) と泣く私。結局、唯一この時だけのソナタだった佐藤俊介&卓史コンビのデュオを聴きにいって秀逸な演奏だったが、Cホールの大進playsメンデルスゾーンも名演だったそうで、悔しい。同時のほかは、シュトロッセのソナタ(これも唯一。これ以外はすべて連弾)、ヴァシリエヴァのソナタ(チェロ)これも、ほかにソナタは無い(トリオとかばかりだった)。
○そのヴァシリエヴァの実力派ぶりに感激。音が素晴らしいし技術も抜群だぁ
○ホールスタッフの対応の不具合が目立ち、かなりあちこちでクレームが出ていた模様。一つ一つは細かいことだが、昨年までは無かったことだけに、「どうして?」の声。K社は一所懸命クレームを吸い上げてくれていた
○合唱はどれも素晴らしく、これこそシューベルトの醍醐味だなぁと思う。ミサは第4,5,6と制覇。あとは「スタバト・マーテル」も抜群だ。…やっぱりコルボは素晴らしい。が、ダニエル・ロイスも凄く良かった
○ポワトゥ=シャラント管ってこんなに上手かったでしたっけ? な「レンダリング」これは、シューベルトの残したスケッチにベリオが現代音楽の部分を加えてオマージュとして仕上げたもの。名曲! あとの有名な歌曲の数々「グレートヒェン」とか「ます」とか。ブリテンとかウェーベルンとかの名前が並んでいたので期待したら、普通のオーケストラ編曲でがっかり(?)…無知ですみません
○「ます」。歌曲と五重奏の両方を聴いた。「ます」だけで3組演奏したが、ドマルケットの組も聴きたかったなぁ。だがトリオ・ショーソン+池松+井上典子の「ます」もたいへんよかった
○やはり弦楽四重奏が好きなのだなぁ、と改めて自覚。ミケランジェロの「死と乙女」は戦慄したし、イザイの「ロザムンデ」は名人芸の域である
・・とりあえず、このようなところで。
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