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2009年1月10日(土) 13時30分開演
ばしょ:Bunkamuraオーチャードホール(渋谷)
えんそう/東京交響楽団、指揮:西本智実、独奏:アナスタシア・チェボタリョーワ、司会:中井美穂
きょくもく/ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調 作品64
 レスピーギ:交響曲「ローマの祭り」
 (アンコール/J・シュトラウス:「雷鳴と電光」)

13時半というのは中途半端な開演時間やな、と思ったが、夜の部が17時からだから仕方ない。夜の部はcobaさんで、曲目的にはそちらの方に興味があったが、ここのところアナスタシアさんづいている(年末に1本音楽評を書いた)ので、そちらを、ということで。
 さすがに完売公演。俗に言う“音楽ファン”向けの演奏会ではないのだが、今年はずいぶんまた本格的なプログラムを組んだものだ。個人的にはプログラムだけだったら積極的には聞きに行くプロじゃないため、たまにはこういう機会もありがたい。会場の華やぎ(和装の女性も多かった)も楽しめるだろう。
 オーケストラは緻密な演奏がなかなか聴かせてくれる。細かい処が上手いのだし、アンサンブル能力ということになればとみにここんちは最近、良いような気がするんだが。だけどなんかニューイヤーコンサートだというのにツマラなそうな顔して演ってるな、と思うのは外野のうがちすぎなのだろう。
 「祭り」は生で聴く機会があまり多くなかった曲なので、楽しく聴けた。指揮者の本領発揮というか、色彩感豊かな楽曲をそのように彩る手腕はさすが、というか。トークの中に「レスピーギはオーケストレーションをリムスキー・コルサコフに習ったので、やっぱり似てますね」という話があったが、その少し“ロシア風”な色合いが彼女にはやはり似合うと思うのだが、私情だろうか。
 さてアンコールに聴衆サービスのつもりで設定したのだろう「雷鳴と電光」。だがこういう風に演奏されるとまるで違う曲だぞ、と思ったのは私だけ? きちんと演奏するのは結構だが。個人的にはもっとくだけた“ウィーン風”で良いと思うんだが。ポルカに聞こえなかったし。
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