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2010.07.23
夏向きテンプレート
にしてみました。
タイトルは「kozanji_kyoihei」となっていましたので、「こうざんじ」というお寺さんでしょうか? 幕末にちなんだ場所を巡っておられる方のテンプレート作品です。
涼しそうですよねー。
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2010.07.17
7/16(金) 「凄い舞台だった」>ベルリオーズ「ファウストの劫罰」
今日はまたAプロをやっているに違いないけれども、ダブルキャストでの二期会の公演『ファウストの劫罰』の、Bキャストの方に行ってきた。
もともと物凄くワタシ的に注目筋のスタッフ・キャスト構成で、これはもう行くしかなかろうと思っていたところへの主役・樋口達哉さんのインタビュー(2号前=『音楽現代』5月号にプレビューやりました)が来て、しめしめ、と思い、いろいろ面白い話も聞けて、の本番。
幸いにもその日が見られて幸甚である。
2010年7月16日(金)14時開演(ウィーンの珈琲店さんがスポンサードに付いて、他の日より4,000円も安い。ただし平日マチネになるのだけど)。東京文化会館
ベルリオーズ:ファウストの劫罰
オペラなのだけどね。本当にオペラではなくて、普通はコンサートオペラ形式でやるのだそうだ。
詳細は後述、(すみません手抜きで)ですが、ともかく主役の2人も演出も衣装やダンスや照明も素晴らしかったですよぅ。
特に、マルガリータの林正子さん。最高だった。彼女が歌う場は空気が確かに変わる…あぁいい歌手になったなぁと思う。立ち姿も美しく気品がある。もともと大柄でしっかりとしたプロポーションの(日本人離れした)持ち主で、このまま行けばたいした歌手になるでしょう。
彼女はデビューの頃から知っていて、一時期う~ん、どうかなと思った時期もあったのですが、ここのところとてもよいらしい。そう聞いていた。このオペラは凄かった、いやもう絶賛したいと思う。
ファウストの樋口さん。声が素晴らしいですね。良く解釈し、最初の歌「これにすべてが…」と仰っていたそれはなかなか味わい深かった。難しいものをよくこなされ、老博士の所作なんか(歩き方とかね)すごく研究しておられたと思う。
だがやはり彼の真骨頂は、あの明るい伸びやかなテノール、相手役を泣かせてしまうというような演技だろう。演奏としてはほぼ完璧に素敵だったが、硬さはなんだったんだろう? 初日の緊張!? ラブシーンと第4部の森のシーンなんかはとてもとても素敵だったが。
あとの男声2人も良かったなぁ。ストレスのない歌が聴けた(むずかしいのにね)。
オーケストラは健闘してらっしゃいました。金管・木管・弦楽器、それぞれに和声や音の作り方、丁寧で素晴らしい。だが、本来、東京フィルが持っているはずの歌を歌わせる音楽、が感じられなかったのは何故。ぎこちなかったよねー、というような感じがして。かなり特に前半はリズムの躍動感とか、ベルリオーズの複雑な音回しなどが感じられず、安全運転なのかなーと思ったり。
クライマックスのシーンなどでも、なんかちょっと違う。音量ではなく、ね。歌を歌わせ、踊りを躍らせる音楽というのかな。それは東京フィルさんのお得意だろうと思うんだけど。
・・・
大島さんというのはやはり天才だと思った。賛否両論はあろうけれども、オペラの中にあれだけのダンスを混ぜながら、オペラの邪魔をしない「引き算」は確かに演出家だろうと感じられる。
特に前半は、音楽を舞踏という体や動きで具象化することで、よりその世界が明らかになり、またそれがとても美しいのだ。第1部第2部は本当に素晴らしく、残念だったのは最後のシーンのダンスはさすがにちょっとうるさいかなと感じられたくらいで。
ファウストとメフィストフェレが救出に向かうシーンの演出は奇をてらったところはないがとてもSFぽくて良かったし。素晴らしい舞台時間を過ごした。
1階20列14番。
もともと物凄くワタシ的に注目筋のスタッフ・キャスト構成で、これはもう行くしかなかろうと思っていたところへの主役・樋口達哉さんのインタビュー(2号前=『音楽現代』5月号にプレビューやりました)が来て、しめしめ、と思い、いろいろ面白い話も聞けて、の本番。
幸いにもその日が見られて幸甚である。
2010年7月16日(金)14時開演(ウィーンの珈琲店さんがスポンサードに付いて、他の日より4,000円も安い。ただし平日マチネになるのだけど)。東京文化会館
ベルリオーズ:ファウストの劫罰
オペラなのだけどね。本当にオペラではなくて、普通はコンサートオペラ形式でやるのだそうだ。
詳細は後述、(すみません手抜きで)ですが、ともかく主役の2人も演出も衣装やダンスや照明も素晴らしかったですよぅ。
特に、マルガリータの林正子さん。最高だった。彼女が歌う場は空気が確かに変わる…あぁいい歌手になったなぁと思う。立ち姿も美しく気品がある。もともと大柄でしっかりとしたプロポーションの(日本人離れした)持ち主で、このまま行けばたいした歌手になるでしょう。
彼女はデビューの頃から知っていて、一時期う~ん、どうかなと思った時期もあったのですが、ここのところとてもよいらしい。そう聞いていた。このオペラは凄かった、いやもう絶賛したいと思う。
ファウストの樋口さん。声が素晴らしいですね。良く解釈し、最初の歌「これにすべてが…」と仰っていたそれはなかなか味わい深かった。難しいものをよくこなされ、老博士の所作なんか(歩き方とかね)すごく研究しておられたと思う。
だがやはり彼の真骨頂は、あの明るい伸びやかなテノール、相手役を泣かせてしまうというような演技だろう。演奏としてはほぼ完璧に素敵だったが、硬さはなんだったんだろう? 初日の緊張!? ラブシーンと第4部の森のシーンなんかはとてもとても素敵だったが。
あとの男声2人も良かったなぁ。ストレスのない歌が聴けた(むずかしいのにね)。
オーケストラは健闘してらっしゃいました。金管・木管・弦楽器、それぞれに和声や音の作り方、丁寧で素晴らしい。だが、本来、東京フィルが持っているはずの歌を歌わせる音楽、が感じられなかったのは何故。ぎこちなかったよねー、というような感じがして。かなり特に前半はリズムの躍動感とか、ベルリオーズの複雑な音回しなどが感じられず、安全運転なのかなーと思ったり。
クライマックスのシーンなどでも、なんかちょっと違う。音量ではなく、ね。歌を歌わせ、踊りを躍らせる音楽というのかな。それは東京フィルさんのお得意だろうと思うんだけど。
・・・
大島さんというのはやはり天才だと思った。賛否両論はあろうけれども、オペラの中にあれだけのダンスを混ぜながら、オペラの邪魔をしない「引き算」は確かに演出家だろうと感じられる。
特に前半は、音楽を舞踏という体や動きで具象化することで、よりその世界が明らかになり、またそれがとても美しいのだ。第1部第2部は本当に素晴らしく、残念だったのは最後のシーンのダンスはさすがにちょっとうるさいかなと感じられたくらいで。
ファウストとメフィストフェレが救出に向かうシーンの演出は奇をてらったところはないがとてもSFぽくて良かったし。素晴らしい舞台時間を過ごした。
1階20列14番。
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