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20日、アルカント・カルテットのマスタークラスを新宿に聴きに行く。 →長くなるのでこの話は、20日のブログへ。

アルカント・カルテット、それなぁに、という方。
王子ホールのウェッブには「ジャン=ギアン・ケラスと仲間たち」と書かれています。「ケラスが世界最高の女流ヴィオリストといわれるタベア・ツィンマーマンとともにとんでもないカルテットを作った」、、、招聘する人たちにそういわれてしまうカルテットってどうよ? それだけでも期待・大じゃないですか。

実はこの話、2005年にタベアのインタビューをしたときに聞いていた。それで、「書いていい?」と訊ねたら「いいわよ。実はもうヨーロッパではプレ公演やったの」ということで、「バルトークの弦楽四重奏でデビューしちゃったわ。前々日まで私たち、『本当に、本気? こんな曲でデビューしちゃっていいの』『マジかー』なんて言い合いながらぎりぎりまでリハーサルして」なんて仰っておられた。つまり、こんな難しい曲で普通カルテットってスタートしないよ、しかも人前で演奏するなんて、という意味で。でも、「本気でカルテットやりたいのよね、私たち」というタベアの科白は説得力があった。
何故かというと、ケラスにせよセペック(ヴァイオリニスト。演奏家としてはもちろんだがバロック・ヴァイオリニストとしては世界最高峰の一人といわれ、ブリュッヘンらの信頼も篤い)にせよ、このタベアにせよ。現代音楽の旗手でもあるわけで、新作初演・委嘱作品なんかも死ぬほど演奏しているわけで。「ど古典の室内楽を、固定メンバーでやりたい」というのは、そろそろ実年に差し掛かっている彼らの焼け付くような願い、だったりするわけだそうで。
特にヴァイオリニストと違ってヴィオリストとチェリストには真剣な問題なんだそうだ。
「ベートーヴェンやモーツァルトの素晴らしいレパートリーをじっくりやってみたいのよ」それとなぜか「バルトーク」というのは彼ららしいけど。それがやっと日本で聴けるわけだから、そりゃ22日は楽しみでしょう、というわけだ。

武蔵野での演奏会は凄かったらしい。
雨の中、行ってきた人から「押し付け感動メール」なるものをいただいて、あぁやっぱりそっちも行きたかったなぁと思ったのは後の祭。ってか今の私の体力では無理だす。20日は午後中マスタークラスだし。
すでに17日のトリオで腰砕け、へろへろだし、、、

ともかく、著名アーティストが組んでの名前先行型のカルテットには賛否両論はある。だけど、彼らだって本当に弦楽四重奏がやりたい。それは弦楽器奏者ならダレでも思うことなんじゃないだろうか。ただし、ソリストとして演奏活動をしながら本当の相手にめぐり合い、それを続けていくのは本当に難しいのだ。だから、他を諦めてカルテットに専念するか、季節カルテットだけをやるか。どちらかになる(欧州の場合。日本では室内楽だけでは食えないので、、、大学の先生などしつつそれ専業でやっておられるところは3組くらいか)のだと思う。

てなわけで、アルカント・カルテットは果たして私のオシゴトになるのでしょうか。それはわからないけど、ウォッチしたい一つとして、いいやもう、ただのファンでも。--11月22日は王子ホールへ行きます。
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