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一日ズレまして(笑)、本日、東京フィル。
都響さんごめん…。

 東京オペラシティ
 東京フィルハーモニー交響楽団
 指揮:チョン・ミョンフン オンドマルトノ:原田節(タカシ)

とこうくれば。曲は
 メシアン 「トゥランガリラ交響曲」 
 --東京オペラシティ定期シリーズ 第27回

です。この1曲! 約80分くらいだけど、休憩無し一気です。
 昨日は有楽町線の事故(ちょうど開演直前の事故で、復旧の見込みが立たず、振替輸送するも立ち往生した方もいらした様子)。楽団は開演を10分遅らせて対応したそうですが、やっぱり入れなかった人もいたらしい。

 作曲者メシアンと若き日のミョンフン氏が譜面を見ながら話し合う写真がウェッブに使われています。この信頼しあった表情は、それだけ見てても美しい眺め、、、ちなみに。完璧、な気がしました、本日の演奏。緻密に汲み上げられ、楽員の技量とヤル気を究極まで引っ張り上げた演奏で、東京フィルらしさ(といっても精神的な意味で、ですが)が素晴らしく出た演奏でしたね。
 譜面どおり、メシアンがやりたかったことを…そんな意思を感じましたが、もちろん、(これは主観があるかもですが)だから何なの感が皆無とは言いませんが、、、

 電気の力も借り、ミョンフンが左手で「もっと。もっともっと!」と弦楽器に要求するラストシーンから、地鳴りがするような音に達し、ばん、と手が上がって音楽が終わったあと、一瞬の間を置いてものすごい歓声が沸きました。

東京フィル-ミョンフンの演奏会で、時折見られる終演後の風景(最近はわりと当たり前になってしまったようですが、それでも、慣習化するとよくないなぁと私は思う)ですが、スタンディングオベーションと鳴り止まぬ拍手、怒号のような響き。それが会場中から上がるのですから、クラシックがお高いとか日本の聴衆は大人しいなんてウソだろな風景。楽員たちも嬉しそうに、しまいには一緒に拍手したりして。この風景がとても好きですね。マエストロが好きで、良い演奏ができたと思い、またお客さんとの気持ちもつながった瞬間でしょう。

 席から立ち上がって舞台の裾に寄っていき、引っ込んだ楽団員が舞台に引き戻され、15分くらいは続いたのじゃないか。
それにしてもここ最近ではあまり無かった風景でした。

 名曲で、CDは何度も聴いたのですが、最後に生演奏を聴いたのは日本フィルだったかしら。美しい曲だし思想と音楽が一体化して、頭でっかちになっていないしかも近代的な曲だと思います。
 打楽器と管楽器のアンサンブルも美しかったのですが、弦楽器がよく応えていたのも印象的。東京フィルって芸風変わりましたか?

あーしかし。
都響さんの別貞さん-高関さん も聴きたかったんですよねー。
新日本フィルも聴けないんですよー、明日。

明日は珍しく出張です。
・・・朝、早っ。
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