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●2009年9月 September

 9月2日(水) 13時30分 銀座王子ホール。宮本益光氏の「王子な午後」
   日本の童謡・唱歌を取り上げ、これに非常に深い憧憬と興味を持ってきた私には秀逸。
   友人Pと一緒で、その後ランチなどして一日遊ぶ(<だめじゃん・笑)

 9月4日(金) 19時 サントリーホール 日本フィル
  指揮/ピエタリ・インキネン、Vn独奏/樫本大進
  ショスタコーヴィチ:祝典序曲、交響曲第5番、シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
   期待のインキネン、首席客演指揮者への就任記念コンサート。“日本フィル再生”という言葉があちこちで聞かれたが、まさにふさわしい幕開けといえよう。…ってもっと詳しく書きたかったのだが、この頃、むちゃくちゃバタバタしてましたな。
   BPOのコンサートマスター内定で、大きな話題の大進くん。彼のやりたいことと日本フィルの(もしくはインキネンの)音楽の方向が若干ズレていたようなスタートに感じられもしたが、そこは面白さともいえ、アンサンブル能力の高いソリストの骨太な演奏と、日本フィルの力量感のよく出た秀演…と私は思ったんだけどねぇ。彼のシベリウスは初めて聴いたが、“ナイーヴで熱い”曲想が、けっこう大進には合っている気がした。でも日本フィルファンの間ではヴァイオリニストへの風当たりが強かった。???
   なかなか良いコンビの演奏。もともと指揮者とソリストが知己で、インキネンのオファだった模様。タイミングとしては日本フィルが得をした気がしますが、はて。

 9月6日(日) またしても行けなかったなぁ、現在は新日本フィルで演奏している、斉藤咲恵さんのヴァイオリン・リサイタル。長くチェコにいてプラハ響で活躍したヴァイオリニスト。日本帰国後のリサイタルは二度目だが、何故かタイミングが合わない。どうでしたか?>聞かれた方 応援したいヴァイオリニストなのです。
 9月8日前後 マレーシア・フィルの来日演奏会。。。これは某ヤマト関係方面でバタバタしており、全然行けませんでした。ついでに9月10日のN響も×。これはかなり悔しい。

 9月12日(土) 18時 サントリーホール 日本フィル/名曲コンサート
  指揮/梅田俊明、独奏/福川伸陽(ホルン)、勝山雅世(パイプオルガン)
  曲目/モーツァルト:交響曲第25番、R.シュトラウス:ホルン協奏曲第1番、サン=サーンス:交響曲第3番
   イギリスから留学帰国た期待の若手ホルン奏者(主席)、福川氏のコンチェルトを聴きに。この日はバンドの練習日なので、前半だけ聴いて帰る(非常に残念だったが仕方あるまい)。
   ホルンはまろやかな彼の味わいがとても出ていて、超絶技巧もなんのその。音楽をふんわりと聴かせていくのは彼のキャラクターだろうか。手荒いお祝いを皆から受け、日本フィルの明日を担うホルニストとして内外に認められたという感じ。大きな拍手を。ぱちぱち(^.^)。

  9月22日(月祝) 17時30分 浜離宮朝日ホール 上森祥平 チェロ/バッハ無伴奏リサイタル

  9月24日(水) 19時 東京オペラシティH 東京フィルオペラシティ定期
   指揮/ミハイル・プレトニョフ、チェロ独奏/趙 静(チョウ・チン)
   曲目/ラフマニノフ:交響詩「死の島」、カバレフスキー:チェロ協奏曲第1番 ト短調 op.49、
     グラズノフ/交響曲第6番 ハ短調 op.58

    ともかく、彼女の弾く演奏会は聴ける限り聴きたい、と思ってほぼ追っかけ。ただ最近は、特にミュンヘン国際を獲ってからは、なかなか追っかけもしつくせないくらいだけれども。前回は日本フィル、今回は東京フィル。思えば、シンガポールでもミョンフン-大進とトリオ・コンチェルトを聴いた。
    熟しはじめているというか、得意のロシアもので、安定した演奏技量を見せる。気負いも何もなく、音がとても素敵だし、音程が良いというのは聴いていて心地よい。
    グラズノフがとてもよかったし、(何故かラフマニノフは印象に無い)最近のプレトニョフは、個人的感じとして、ピアニストの余技または才能の表出である指揮、ではなく、ちゃんと指揮者になりつつある(もちろんピアニストとしては素晴らしすぎるので、それと比べてはいけないのだが)。
    激・多忙な中、仕事でもなんでもないのに行って良かった、という演奏会。

 9月25日(金) 19時 銀座王子ホール アルカント・カルテット 第一夜
 9月28日(月) 19時 銀座王子ホール アルカント・カルテット 第二夜
  アンティエ・ヴァイトハース、ダニエル・セペック(Vn)、タベア・ツィンマーマン(Va)、ジャン=ギアン・ケラス(Vc)
   いくら仕事で頭が「ヤ×ト」へ行っちゃっていたとしても、コレは別。日本デビューから幸いにも聴いていることができて、二度目の来日だけど。チケット、手に入って良かったよぉ(;_;)という貴重な公演。ただただうっとりとケラスやタベアに煩悩していてもいいんだけれども、それすら許さない厳しい音楽の響き。でもって、とっても幸せで……生きててよかった、な気分。→なんてことは記事には書けないので此処に書く。某所で音楽評もしました(まだ出てないけど)。
   曲目/ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調、デュティユー:弦楽四重奏曲 「夜はかくの如し」
    メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第6番 ヘ短調(第一夜)
    バルトーク:弦楽四重奏曲 第5番、ハイドン:弦楽四重奏曲 第64番 ロ短調、
    ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第7番 ヘ長調 「ラズモフスキー第1番」(第二夜)

  このほか、アンコール多数(^.^)・あんこーるでラヴェルが聴けてむっちゃ幸せ♪
  ドビュッシーがすごくすごくすごく良かった。彼らは(ケラスはフランス人だけれども)某誌のインタビューでも彼が語っていたように、非常にドイツ的なテイストを持った(国際的な)カルテットだけれども、デュティユーやドビュッシーのテイストに非常にフランス的なものを感じたのは気のせいでは絶対無い。要するに音楽の言語を理解し、その卓抜した技術と音楽性で再現できるのだ。しかも、彼ら自身の個性を持って。。。「これが好き」というカルテットが今、多くはない現在。もっともっと聴きたいな、と言ったら、「あまりにも皆が忙しすぎて、なかなか来日公演が組めない」との話。でも、また来てくれるというから、期待して待ってます、はい。

 ところで、9月30日(水)~10月5日(月)は、イタリア・クレモナへ楽器と音楽の旅、でした。ツアーのおミソで付いてっただけですが、せっかくだから、と“勝手にお仕事”してます。
  モンドムジカ、トリエンナーレ受賞式、クレモナ・ヴァイオリン製作学校、工房探訪。もちろん美味いものを食い(ハムとかサラミとかパンとか…うっく)、いろいろな人に逢う。
 →記事は『音楽現代』12月号(11月16日発売予定)に掲載予定です。

  余談ですが。10月2日にケラスの単独リサイタル(in 杉並公会堂)を予約していて、急にイタリア行きが決まったので、キャンセル。今回は、彼のコンサート自体はまったく聴けずである。王子の日に、そう言ったら、「あれ残念。どこ行くの?」というので「イタリア」と言ったら、「そっちの方がいいじゃん!」か何か言われて、背中をぼん、とか叩かれた(笑)。……でもさ~。君のバッハも聴きたかったよ、うん。
  でもまた次の機会があろう。
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